河合塾の講義がありませんので,しばらくの間,名古屋大都市圏で暮らしてみます。
今朝も名鉄(名古屋鉄道)名古屋駅からのスタートです。
こんな名古屋市内の一等地にありながら,昭和レトロ感たっぷりの案内表示板ですね。
駅のホームには,おもしろい自動販売機がずらりと並んでおり,列車が来るまで退屈しません。
次に来る列車と乗車位置の案内が,反対側のホームの上に表示されます。
そして表示色は足元の乗車位置の色とちゃんと対応しています。
名古屋本線,津島線,尾西線直通の佐屋行きに乗って,本日は西に向かいます。
濃尾平野といえば,
「輪中」を見学しておかなければ,
ということで愛西市にやってきました。
ここ佐屋駅から,沖積平野の農業地帯のなかを歩いて木曽川を目指します。
この用水路は,左と右とで水位が異なっています。
右の用水路は先にある水門で水流をせき止めて水位を上げることで,農地に用水を供給しやすくしています。
!
これは典型的な自然堤防ですね。
かつての氾濫時に土砂があふれて堆積してできた微高地上に,住宅が建てられています。
愛西市は,市町村別レンコン生産量では全国屈指のレンコンの町。いたるところにレンコン田があります。
いままで歩いてきた道は「レンコン街道」だったようです。知りませんでした。
これは,誰ですか?
工事現場の壁に描かれていました。
遠くて近きは男女の仲,
近くて遠きは田舎の道。
30分ほど歩いたでしょうか。
木曽三川のひとつ木曽川にかかる立田大橋を徒歩で渡ります。
なかなかマジェスティックな眺めです。
つづいて,木曽三川のひとつ長良川にかかる長良川大橋も徒歩で渡ります。愛知県から岐阜県へ県境もまたぎます。
長良川大橋からは,木曽三川のもうひとつである揖斐川と,この長良川を隔てるためにつくられた「油島千本松締切堤」も見えます。かつてはここで2つの河川が合流しており,水害の原因となっていたそうです。
長良川を渡って,目的地の「国営木曽三川公園」に到着!
輪中を上から見下ろせる「展望タワー」もありますので,早速,のぼって眺めてみることに。
!
階段でのぼるから,タワー登頂させてくれ~!!
と,係員を説得しましたが,聞き入れてくれるはずもありません。
仕方なく,併設の「水と緑の館」内を見学。
「輪中」の形成過程などが詳しく示されています。
公園の片隅には,輪中の農家と水屋を再現した建築物があります。
これはなかなか貴重な施設です。
玄関の軒先の上には,「上げ舟(あげふね)」が設置されており,浸水した際には家財などをのせて堤防まで運ぶのに使われます。
家屋の中に入って見学ができます。
こちらは水屋。浸水時の避難用の建物で,食料や飲料水も蓄えられていました。
実際の輪中集落を散策しますが,
やはり上から見下ろせる「展望タワー」にのぼって眺めてみたかったですね。
木曽三川の最後のひとつ揖斐川にかかる油島大橋も徒歩で渡ります。
標高は0mに近いため,河川の流れが極めて緩やかで,水面が鏡のようになっています。奥にはきれいな断層山地である養老山地が見渡せます。
岐阜県から三重県へ入り,3県をまたいで木曽三川を踏破しました!
沖積平野の農業地帯のなかを歩いて養老鉄道の多度駅を目指します。
写真ではわかりにくいのですが,中央部に「琵琶湖」ではなく「琵琶池」が見えてきました。
モータリゼーションの進展のため,沖積平野の農業地帯を通る道路を歩いているヒトは自分以外誰もいません。歩道には雑草が生えており,とても歩きにくいです。
ようやく街場に近づいてきたようです。昭和時代の商店街でよくみられたレトロな街灯があらわれました。
養老鉄道のガードが見えてきました。
レンガの積み方は“イギリス積み”のようですね。
養老鉄道養老線の多度駅に到着。
この駅構内にある踏切と緑のテント屋根,まさに昭和時代の近鉄そのものです。
2007年までは近鉄だったわけですから,当然といえば当然なんですが。
列車がやってきました。
昭和時代の近鉄そのものです。
桑名駅へ向かいます。
桑名の名物といえば,「焼きハマグリ」!
木曽三川からの淡水と伊勢湾の海水が混ざり合う汽水域の内湾で育ったハマグリです。
が,なんと,ひとつ590円!
牡蠣(かき)よりも高いものなんですか!!
高価なハマグリを堪能した後は,ホンモノの近鉄名古屋線に乗車し,弥富駅で再び名鉄に乗り換えて岐阜へ向かいます。
名鉄尾西線の「五ノ三」駅。
小学校5年3組みたいでユニークな駅名です。
由来は諸説あるようですが,「郷の桟」すなわち村の縁という意味からきているらしいです。
車窓から笠松競馬場が見えます。残念ながら,馬は走ってないですね。
もうすぐ終着駅の名鉄岐阜駅に到着です。
名鉄岐阜駅で名古屋本線から各務原線に乗り換えて,
手力駅へやってきました。「てぢから」と読みます。
ここへきた目的は,
「岐阜タンメン」!
麺類 × 鉄道の“麺鉄”を自称するものとしては,一度は食べておかなければならない逸品です。カップラーメン版は食べたことがありますが,ホンモノは今回が初めてです。
岐阜本店にていただきます。
関西人にとって,“タンメン”はまったくなじみがありませんが,
岐阜タンメンは,細麺にあっさり系スープ,野菜と豚肉の炒めモノの具材に,辛味あんがアクセントを加え,やみつき系の麺類といえます。
駅名が示すとおり,近くには手力雄神社がありましたので,参拝します。
JR岐阜駅に戻ってきました。
北口駅前広場には,かつての名鉄岐阜市内線の丸窓電車として親しまれたモ513が置かれています。河合塾岐阜校もありますが,鉄道ファンの受験生にとってはタマラナイに立地条件ですね。
明日の予定もあり,本日は大垣で宿泊します。
名古屋暮らしっぽく,夜ごはんはスーパーマーケットで味噌串カツを買ってきて,食べることにします。
0コメント