型にはまった盆栽は,鑑賞する側の一部のヒトにとっては美しいと思うかもしれませんが,盆栽の樹木自身としてはとても窮屈です。もちろん窮屈がゆえの価値を見出す樹木の生き方には敬意を感じますが,窮屈過ぎて枯れてしまう樹木もあります。
そして,日本の盆栽市場は,バブル期をピークに減少し現在は大幅に縮小しています。
今の日本社会においては,型にはまった盆栽は相当過剰に存在し,多くが生気を失っています。一方,空き地の雑草は活き活きとしています。しかしながら,いつ刈り取られるかわかりません。
さて,受験勉強に行き詰っている受験生へのアドバイスとしては,「とにかくガンバレ!!」では何の意味もありません。
ひとつめは,
目標は常に高くもたなければならないという無責任な偽善教育を受けてきたがゆえに,
目標は絶対にこうでなければダメなんだと思い込み,ほかの選択肢が見えなくなって行き詰っているヒトが多く,前段のたとえばなしのとおり,広い視野で目標設定を柔軟に変更することで進むべき道が見えてきます。もちろん,30年以上前の価値観からのアドバイスは無視です。
そして,もうひとつ,
正直,目標がないヒトもいると思います。それはそれでよいのです。そもそも人間が生きてゆくことに目標なんてものは必ずしも要りません。
とくに目標のないヒトは,目の前にあるやるべきことを,焦らず,かつ一生懸命ひとつひとつこなしてゆく。
そうしていると,不思議なことにそのうち,偶然にも進むべき道が見えてきます。
自分は後者でした。「盆栽」にも「雑草」にもならず,偶然にも「マングローブ」になったような人生でした。伐採されても,エビの養殖でまたひと儲けできますからね。気楽なものです。偶然にもありがたいことに,よい人生でした。