“南海道”からの…旅へ 6

都城の中心市街地,土曜日の朝の風景です。

本日は,またまた“先っちょ”をめざします!
九州南端の「佐多岬(さたみさき)」。
昨日,おとついは,愛媛県の佐田(さだ)岬,本日は,鹿児島県の佐多(さた)岬です。

大隅半島は鉄道がほぼありませんので,ばんやむなくレンタカーを利用します。ホテルからお店までは,路面電車が走っておりませんので,寒風のなか徒歩で向かいます。

カーナビに「三文字」という三文字の地名が現れたため,ちょっと立ち寄ることに。

この奥へ向かう道路,駅への入り口感があります。

やはり,駅への入り口にあたる道路でした。
といっても,駅はすでになく,かつての国鉄大隅線の三文字駅のあった場所です。

シラス台地の代表例である「笠野原台地」を自動車で走ります。
高燥地のため,畑や茶畑などが広がっています。今朝は霜が降りています。

茶畑の防霜ファンはまったく役立っていませんが,まだ新芽が出ていないこの季節は霜が降りても,まあ大丈夫なのでしょうか?

笠野原台地は,地名では「笠之原町」との表記。
また,標準語では「かさのはら」と読みますが,九州や沖縄では,「原」は「はら」ではなく,「ばる」,「はる」と読みますので,本来は「かさのばる」,「かさのはる」なのではないでしょうか。

さて,本日の麺類は地元密着型を攻めたいと思います。

肝付町の「らーめん三太郎」で朝食を。
メニューは4種類,いや実質は3種類,極めてシンプルです!
「しょうゆらーめん」を注文。

まず,辛子高菜と大根の漬物が出てきました。

鶏ガラ・豚骨ダシベースの醤油ラーメンですが,小さめに切った豚肉とキクラゲが特徴的です。辛子高菜で“味変”も楽しめます。

鹿屋市の中心市街地に入りました。
地元資本の「遠矢百貨店」,営業中です。

鹿屋といえば,日本の南西海域防衛の要となる海上自衛隊「鹿屋航空基地」があります。
寄り道をしている時間はあまりないのですが,素通りするわけにもゆきませんので,少しだけ立ち寄ることに。

「鹿屋航空基地史料館」が併設されており,屋外には過去の戦闘機がたくさん展示されています。

佐多岬に向かって南下します。

寄り道をしている時間はあまりないのですが,大隅半島には名瀑が数多くみられるということで,まずは大根占(おおねじめ)にある「神川大滝」を見学。
ちょうど時間的に逆光状態で,滝からの水飛沫も相まって,直視できない神々しさがありました。

さらに南下して九州最南端をめざします。
今日は少しモヤっていますが,鹿児島湾(錦江湾)を隔てて薩摩半島側の地形が望めます。キレイな円錐型の山は開聞岳です。

もうひとつ,名瀑布を訪れます。根占(ねじめ)にある「雄川の滝」。
名称とは異なり,こちらは穏やかな滝です。

寄り道をしている間に,いつのまにか時刻は午後に突入しておりました。

お昼ごはんも地元密着型の麺類を攻めたいと思いますが,やはり九州最南端に近づくと,飲食店自体があまりありません。
伊座敷漁港に「ときわラーメン」というお店がありましたので,ここで「ちゃんぽん」をいただきます。桜島大根の漬物がついています。このあたりでは,麺類に大根の漬物は定番なのでしょうか。とりあえずは具材がたっぷりで満足です。

南へ向かいます。
植生も照葉樹林になってきました。人工林かもしれませんが。

北緯31度線のモニュメントがあります。

上海は北緯31度ですが,カイロとニューオーリンズは北緯30度のほうが妥当です。同緯度に有名な都市がないのでしょう。

先日の佐田岬と同様,“先っちょ”までは自動車で行けず,駐車場からは徒歩です。トンネルが掘削されており,ひと山はショートカットできます。

見えて来ました!
佐多岬灯台は大輪島という島にあるため,行けないようです。

岬の近くにある「枇榔島」。カニみたいな形です。

おめでとうございます!
九州最南端「佐多岬」の“先っちょ”踏破です。
先日の「佐田岬」と比べれば,難易度低めの“先っちょ”でした。

種子島,屋久島,硫黄島などが一望できます!

レンタカー返却のため,都城まで戻ります。そこそこの距離がありますね。鉄道が走っていれば楽なのですが。

鹿児島湾を隔てて,夕暮れの開聞岳がキレイに見えます。

根占付近の台地です。
ケスタに類似した地形がみられます。

長距離ドライブにて,都城に到着した際には,完全に日が暮れていました。

都城駅は,国鉄時代からの古いタイプの駅舎です。
これから本日初の鉄道に乗車し,宿泊地の宮崎市へ向かいます。

宮崎駅から徒歩5分,地鶏炭火焼「粋仙」で郷土料理をいただきます。
「地鶏の炭火焼」を目の前で調理してくれます。

“結構毛だらけ猫灰だらけ”,
恥ずかしながら,10年程前までこの「地鶏の炭火焼」という料理を知らず,この真っ黒な灰だらけの物体を見て衝撃を受けました。真空パックの商品が全国のコンビニなどで購入できすが,焼きたてのものは全然風味が違います。これは現地で食べないとわからないご当地グルメですね。

鶏の刺身。もはやコメントの必要がありません。

定番の「チキン南蛮」も。

シメは「みやざき地頭鶏餃子」。

本日はここまで。

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