あてどのない旅へ 3日目

“「喜多方ラーメン」は朝から食べるもの”ということで,会津若松駅から磐越西線に乗車し,朝の喜多方駅へやってきました。

“蔵とラーメンのまち喜多方”が,キャッチフレーズになっているようです。
地理では,かつての“アルミニウム工業のまち喜多方”です。

喜多方ラーメンの代表店「坂内食堂」にやってきました。
雪景色がとても似合います。

シンプルなあっさり系。
とても高評価です。
しかも,寒い雪の降る朝というシチュエーションが,さらに美味しさを引き立てます。

喜多方ラーメンは,札幌ラーメン,博多ラーメンと並ぶ日本三大ラーメンに数えられ,市内には100店以上のラーメン店があるらしいです。

ラーメンで暖まったので,慎重に雪道を歩きながら街を散策します。
ラーメンだけではなく,アルミニウム産業も味わっておきます。

喜多方駅に戻ると,なんと大雪のため列車が止まっているではないですか!

仕方がないので,限定スナックでも食べながら時間をつぶすことに。

ようやく列車が動きはじめましたので,雪を避けて太平洋側方面に逃れます。磐越西線で郡山へ。

暖かい列車内から雪の車窓を眺める贅沢を味わっています。

郡山駅に到着。

裏磐梯高原を越えただけで,雪の量が全然違います。冬季季節風の風上側と風下側の違いを実感しますね。

東北本線を北に走り,二本松駅で途中下車。
「なみえ焼きそば」の避難先店があるということです。

「杉乃家」。
太麺,もやしと豚肉,濃厚なソース,一味をかける
というのが特徴です。

この太麺,もはや焼きそばではなく焼きうどん!

お店にあった”つまようじ入れ”。
黒いボタンを押すと,1本出てきます。これはすばらしい!

飲食店のつまようじは,調味料入れのようなものに入っている場合もあり,取り出しにくいんですよね。各飲食店に標準設置してほしいグッズです。

東北本線を北上して,福島駅に到着。
さらに北へ向かいます。

車窓から福島盆地を一望。

宮城県に入り,白石駅に到着。
「白石うーめん」なるものがあるようですが,太麺がまだ胃のなかにありますので,今回は残念ながらスルーします。

常磐線との接続駅の岩沼駅までやってきました。
東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で不通区間があったJR常磐線は,一昨年の春に全線が復旧しました。ここからは常磐線で福島県の“浜通り”を南下します。

南相馬市にある原ノ町駅で途中下車。きれいに改修されています。
ここから列車で福島第一原子力発電所付近へ入ります。

福島第一原子力発電所に近い浪江町付近です。

福島第一原子力発電所に最接近。双葉町付近です。

本サイトはすでに有害サイトになっているようですので,キレイごとは言いません。

この事故は,経済効果と引き換えに危険覚悟でかつて原子力発電所を誘致した当時の大人,現オジンに責任があると思います。

今も福島第一原子力発電所周辺の駅で,何人かの高校生が下車してゆきました。
政府は今後,避難指示区域を徐々に解除してゆく方針のようです。オジンが帰還するのは勝手ですが,次世代を生きる若年者は新しい土地で新しい人生を送っていただきたいものです。放射能汚染は“絆”では解決できません。日本人はいつも”エビデンス”ではなく,“エピソード”にすり替えて,感情論にしてごまかします。「福島県産の農畜産物はこんなに美味しいので買って下さい!」というフレーズをよく耳にしますが,放射能汚染によって農畜産物の味に変化はありません。そうではなく,安全基準を満たしているというデータを示すことが重要です。

早くも日が暮れて,いわき駅に到着。

本日は1日で福島県内の4大都市をめぐりましたが,このいわき市が最も都会的です。なお,県内人口最大都市は郡山市で32.1万人,以下,いわき市が31.8万人,福島市が27.6万人,会津若松市が11.7万人(2021年)となります。

毎度鉄道旅の際には,日没後は車窓風景が見えなくなりますので,特急列車がある場合には特急に乗車します。
本場の「水戸納豆」を購入するため,特急「ひたち」に乗車し水戸へ急ぎます。

わら納豆。納豆感全開です!
ただ,ニオイが少しモノ足りないですね。

おみやげには「干し納豆」を。

納豆購入後は常磐線をさらに南下し,龍ケ崎市駅へやってきました。
ここからは佐貫駅と竜ヶ崎駅を結ぶ関東鉄道竜ヶ崎線が分岐しています。今回は乗車せず写真撮影のみです。

本日はここまで。宿泊地は隣町の取手市です。

ねっと ちきゅうげきじょう

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