北陸からの…旅へ 2

おはようございます。
鉄道旅ではいつも早朝から出かけますが,今回はゆっくりスタートします。

ホテルの朝食ビュッフェに,地元食材を使った料理が並んでいるのはうれしいものです。

富山駅から,あいの風とやま鉄道に乗車し,約20分で高岡駅に到着。高岡市は富山市に次ぐ県内第2の都市で,万葉線とよばれる軌道線(路面電車)が発着しています。

ちょうど「ドラえもんトラム」がやってきました。なんと”電車運”がよいのでしょう。
出入り口がどこでもドアになっています。

駅に並べられていた「ふるさと高岡ポケットガイド」。
四次元ポケット部分が切り抜かれたデザインになっています。
高岡市は,まんが家の藤子・F・不二雄が生まれ育った街で,ドラえもんをはじめ多くのキャラクターに関連するスポットがあるようです。

駅北口には,「ドラえもんの散歩道」とよばれる銅像群があったり,

駅1階の交通広場には,「ドラえもんポスト」があったりします。
このポストに郵便物を投函すると,ドラえもんがデザインされたオリジナルの消印が押印されるということで,自宅への郵便物を投函しておきました。

チョコレートみたいな色ですが,伝統産業「高岡銅器」で制作されているためです。

高岡駅からはJR城端(じょうはな)線に乗車します。
キハ47形。昭和時代の雰囲気のある車内です。

砺波平野の屋敷林をもつ散村のなかを走ってゆきます。

約1時間で終点の城端駅へ到着。
反対側のホームに「忍者ハットリくん列車」が入線しています。こういうラッピング車両には,あまり興味はありませんが。

城端線は盲腸線ですから,同じ経路を引き返すしかないのですが,すぐに引き返すのももったいないので,少し街を散策してみることに。

城端の街は,善徳寺の寺内町,門前町,そして市場町として賑わい,江戸期以降は漆器や絹織物の生産もさかんになったようです。

この建物はかつての銭湯「桂湯」。

市街地は河岸段丘上にあるため,周縁部には坂道がたくさんあります。

「川島通り」。旧川島織物の創業者の出生地ということです。
ちょっとおもしろい建築ですが,客観的に見れば,単なる廃墟ともいえます。

川沿いには,機織工場跡もあります。
こういいう非対称の三角屋根の工場って,あまり見かけなくなりました。珍しい光景です。🏭

越中の小京都とよばれるだけあり,小路にも風情があります。

街の象徴的存在の善徳寺。
かなり立派な山門です。

旧野村家の土蔵群。
街を代表するロケーションスポットです。

「全日食チェーン」のお店があります。
ボランタリーチェーンの代表で,田舎町に行くと加盟店をよく見かけます。
それぞれの個別の小売店が組織をつくり,商標使用や仕入れ・物流などを共同化することで,仕入れコストの削減や地域に密着したサービス提供に効果的な業態といわれています。

近世の街並みだけではなく,昭和の雰囲気もあわせもつ街です。

「小学館の学習雑誌」といえば,『小学一年生』を残して姉妹誌はほぼ廃刊となり,時代変化を感じます。
そして,バキュームカーではありません。灯油を販売しています。

城端の街は,想像以上に観光資源が豊富で長居してしまいました。
観光地としてのポテンシャルは高いのですが,多くの田舎町と同様に,駅と中心市街地が離れているのがネックです。善徳寺のすぐ西側まで乗り入れれば,住民,観光客ともに城端線の利用促進につながると思うのですが。地理的にも路線の延伸スペースと新駅のスペースは十分確保できる余地があります。

再びキハ47形に乗車し,高岡駅に戻ります。

「といで」。

Osaka Metro(地下鉄)谷町線のマイナーな駅に,「出戸」という駅があります。極めてマイナーな駅ですので,大阪の人間も「でど」と思っているヒトが多いのですが,「でと」と読みます。

高岡駅からは,JR氷見線に乗り換えて,雨晴駅までやってきました。「あまはらし」と読みます。

駅の前に広がる雨晴海岸は,お天気がよければ富山湾越しに立山連峰の3,000 m級の山々を望むことができる景勝地です。残念ながら,雨は降っていませんがお天気はあまりよくありません。

今日は,こんな感じです。

正しくは,こんな感じらしいです。
駅前にあった写真看板を掲載しておきます。

氷見線も盲腸線です。終点の氷見駅にやってきました。

高岡市の隣町の氷見市は,今度はまんが家の藤子不二雄Ⓐの出身地で,キャラクターのモニュメントが街のあちらこちらに設置されています。

商店街の空き地に出現!
オーッホッホッホッホッ…。

これは,誰ですかね。
存じ上げません。

氷見の中心商店街は,駅付近から港のほうに向かって1km以上にわたって続いており,かつての繁栄ぶりが想像できます。
まだ18時ですが,深夜のように静まり返っています。

歩き疲れたところに,ちょうど回転寿司店がありましたので入店しました。
回転寿司ながらネタが新鮮でとても美味です。

名物「氷見うどん」も。

5年ほど前にこの氷見で,麺類に造詣の深い河合塾地理科講師K氏にススメられ,一緒に食べた記憶があります。それ以来です。コシが強くノド越しがよいのが特徴です。

氷見市は富山県内でも能登半島地震の震源に近いため,被害を受けた建物も散見されます。

さて,再び長い長い深夜のような商店街を駅に向かって引き返し,JR氷見線,万葉線と乗り継ぎ,本日の宿泊場所の新湊(射水市)へ。

ます寿司そっくす。
インパクトに負けて,購入しました。

本日はここまで。

ねっと ちきゅうげきじょう

Earth Theatre Online

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