“南海道”からの…旅へ 1

本日より自宅の改装工事が行われるため,寝る場所がありません。
したがいまして,とりあえず自宅を出ました。

温かそうな“南海道”方面へ向かいます。
南海道へ向かうのは淡路島経由が正道ですので,ばんやむなく,兵庫県の舞子駅から徳島までは高速バスを使います。明石海峡大橋に鉄道を通さなかったのは,世紀の大失敗です。

これから乗り心地の悪いバスに乗車する気分と,今朝の明石海峡の景色とがシンクロしています。

明石海峡大橋で淡路島,大鳴門橋で四国へ,さらに吉野川を渡って徳島市街へ入ります。約1時間半,バス移動はまったくもって楽しくはありません。

中央構造線(メディアンライン)に沿う断層山地の讃岐山脈が見えますね。

徳島駅前に午前10時からやっている徳島ラーメンのお店「麺王」がありましたので,開店と同時に入店し朝ごはんをいただきます。

JR牟岐(むぎ)線で南へ向かいます。

南小松島駅で途中下車。

ちなみに,小松島駅というのは存在しません。
国鉄小松島線の廃止で,小松島駅は消滅しました。

「つくし(津久司蒲鉾)」の「フィッシュカツ」を買い食い。
徳島では“カツ”といえば,トンカツではなくこのフィッシュカツをさすそうです。

味も油もガッツリ系で,若者向けです!
おっさんには,もはや夜ごはんまで何も要りません。

JR牟岐線で南に向かい,阿南までやってきました。

鉄道の乗り継ぎ時間が15分以上あれば,だいたい駅周辺を散策します。ちょっとした発見があったりします。

今回は,徳島県阿南市で滋賀県民の“飛び出し坊や”を発見しました。
しかも鎖で繋がれています。
飛び出しを防ぐため?
いや,ひょっとしたら,これ,軟禁されているのかも?

JR牟岐線でさらに南に向かいます。
牟岐線は表定速度が遅く,時間がかかります。
ようやく阿波海南に到着。

一昨年末より阿佐海岸鉄道が運行をはじめたDMV(デュアル・モード・ビークル)に初乗車します。

なんと,ここで,
偶然にも約10年前の鉄道マニアの元受講生とばったり遭遇! 現在は鉄道関連のお仕事に就かれているということでした。

DMVとは,鉄路と道路の両方を走行できる乗り物です。

鉄路から道路,道路から鉄路へのモードチェンジが簡単にできます。
モードチェンジ中の車内では,なぜか“阿波踊り”のメロディが流れます。“阿波踊り推し”の強さを感じるシーンです。

鉄道ファンとしての辛口批評となりますが,
鉄路の上を小さなバスのような物体が走行する光景は,正直,マヌケな印象ですね。

路線のところどころに,かつて運行されていた列車の車両が留め置かれています。

DMVは列車よりも車高が低いため,各駅ではかつてのプラットホームは使用されず,新たな乗降場所が設置されています。
そのため,鉄道駅というよりはバス停のイメージのほうが強くなっているように感じますね。

ドアが開くと,このようなステップが出てきます。

沿線の観光も少ししておきます。

宍喰きっての景勝地「水床湾(みとこわん)」。“四国の松島”との異名もあります。

「町内(まちうち)トンネル」。
阿佐海岸鉄道の阿波海南駅-海部駅間にある全長44mの短いトンネルで,周辺の宅地造成によって山自体が無くなり,トンネルとしての役割を失ってしまったトンネルです。プラレールのトンネルと同じです。

JR牟岐線の阿波海南駅の終端を眺めています。

さて,このDMV,
鉄道ファンとしての辛口批評となりますが,
乗車してみた感想としては,
地元のヒトはあまり乗車していないため地域の公共交通としての役割は小さく,運転手は無愛想で観光路線としても中途半端な印象を受けました。また,鉄路を走る際の速度が遅いため,鉄路を走る必要性はなく,単なるバスでよいのではないかというのが,個人的な結論です。

鉄道ファンといえどもハードな路線,JR牟岐線に乗車し,再び徳島市内に戻ってきました。

ようやく,フィッシュカツも消化できたようですので,地元のお料理をいただきます。
徳島宍喰産の「クエ」の湯引き。

阿波尾鶏(あわおどり)の照焼。
“阿波踊り推し”の強さを感じるシーンです。

外国人観光客の流入と,政府が実施する“全国旅行支援”とやらに踊らされた情報弱者の中高年が,アホみたいに大挙して旅行をはじめた結果,手頃でまともな宿泊場所の確保が難しいため,今から香川県高松市へ向かいます。

とはいえ,特急「うずしお」は2700系気動車ですので,極めて快適な列車旅が楽しめます!
全席電源コンセント付き,フリーWi-Fiなど,車内設備がとても充実しています。

1時間強で高松駅に到着。
少し乗り足りないですね。
9番のりばまである一大ターミナル駅です。

さすがは四国地方の中心都市。高松市はかなり都会的な街です。

売店で買った夜のおやつです。
讃岐地方では,幼児語でうどんのことを“ぴっぴ”と言うらしいです。

本日はここまで。

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