遠回りして帰路につきます

早朝より鉄道にて帰路につきます。
両毛線,上越線と乗り継いで,少し寄り道を。
今日は天気が下り坂のようで,赤城山はあまりきれいに見えないですね。

反対側の榛名山も。

18きっぷシーズンということで,車両の中には鉄ヲタとしての同業者が散見されます。
鉄ヲタはほかの鉄ヲタがいるとイヤがります。それは,自分が一般の人からどのように見られているのかということを,いやおうなしに見せつけられるためです。

上越線を利根川に沿って北上してゆきます。雪解けシーズンのためか水量が多いですね。
なお,上越線というのは,新潟県の上越地方へ行く路線という意味ではなく,群馬県の上州地方と新潟県の越後地方とを結ぶ路線という意味です。

沼田市に入りました。
沼田といえば,河岸段丘です。2019年のセンター試験地理B追試第6問の地域調査の題材となったことで知られる街です。車窓からも河岸段丘がよく見えます。

トンネル内に下りホームがある

土合駅で下車します。

トンネル内のホームに,こんなのも出来ていますね。
観光地化されつつあるのでしょうか。
鉄ヲタは,鉄道環境の観光地化を嫌います。

とはいえ,このビールは飲んでみたいですね。

それでは,下りホームから改札口へ向かいます。

階段の途中にはベンチが。
改札口までは標高差約70m,約10分を要します。

462段でようやく地上世界へ。

振り返れば。
吸い込まれそうです。

油断は禁物で,ここからさらに平面方向に歩かなければ改札口には出られません。

垂直移動はこれがラストの486段目。

改札口を抜けると雪国であった。

土合駅は,鉄ヲタのみならず,ファミリー向けにも楽しめる“鉄道テーマパーク”と言っても過言ではないでしょう。

滞在時間は30分弱,上り列車で引き返します。

さて,沼田市といえば,河岸段丘以外では,この「みそパン」が有名。

素朴な味わいですが,みそはパンにも合いますね。

また,カップ麺のペヤングソースやきそばで知られる「まるか食品」は,群馬県に本社があります。

駄菓子屋にあるソースカツのペヤングバージョン。
50個入りでおみやげにぴったり。

そして,前橋・高崎周辺に来たときには,登利平の「鳥めし」は外せません。

さて,高崎駅からはもちろん北陸新幹線なんて無粋な鉄道には乗車せず,やはり信越本線経由で碓氷峠を越えたいと思います。

車窓からは,日本三大奇景の妙義山が見えます。

新幹線開通によって信越本線は3つに分断されてしまいました。そのうちのひとつの終着駅である横川駅へ到着。

人気駅弁「峠の釜めし」の売店は健在です。立ち食いで,そばやうどんも出しているようです。

線路はここで途切れています。

いやいや,側線が駅の外側に残っており,「碓氷峠鉄道文化むら」内へつづいています。

「碓氷峠鉄道文化むら」は鉄道テーマパークです。
廃止された横川-軽井沢間の下り線の一部を使用して,トロッコ列車の運転も行われています。

かつての上り線は「アプトの道」とよばれる遊歩道となっていて,線路も残っています。いずれ全区間歩いてみたいと思います。

周辺は長閑な街並みです。
こちらの看板は現役で活動中。

横川駅と軽井沢駅間はJRバスによって結ばれていますので,乗り心地は悪いですが,ばんやむなくバスで碓氷峠を越えます。
雨が雪に変わりました。

バスは,お軽井沢の別荘街を通り抜けて,約35分で軽井沢駅へ到着。

軽井沢駅からは,旧信越本線の第三セクター「しなの鉄道」で篠ノ井駅を目指します。


なんと,電車運よく115系の湘南色の快速が入線してるじゃあないですか!!

車外の雪景色,ボックスシートに窓際の小テーブル。
「峠の釜めし」をいただくのには,最高のシチュエーションがめぐってきました!

益子焼の土釜の容器は,もちろん持って帰ります。
近年,価格は1,200円になりましたが,食材の豊富さと味,見た目のはなやかさ,益子焼の容器までついていますから,オトク感は失われていません。そしてお漬物が別の容器に入っていることも幸福感を増長させます。なお,わさび漬けがついており,これをアテにお酒を飲みながらいただくのもいいですね!

昭和時代の鉄道旅を十分に満喫して,篠ノ井駅に到着。
ここからは特急「しなの」に乗り換えて,まだまだ名古屋まで約3時間の鉄道旅が楽しめます。新幹線移動ではこんな贅沢は味わえませんから。

本日の最終イベント,「日本三大車窓」のひとつ“篠ノ井線姨捨駅車窓“”!

なんですが,天気が悪いため,こんな感じでした。

帰路を楽しむ丸一日。
ありがとうございました。

ねっと ちきゅうげきじょう

Earth Theatre Online

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