あてどのない旅,このままずっとつづけていたいのですが,現実的はそうもゆきませんので,本日までにしたいと思います。出発地の栃木駅から東へ向かい,茨城県の探索に出かけます。
それにしても,栃木駅の自動券売機の自動アナウンスは,栃木訛りのような気がしますが。。。いや,気のせいでしょうか。
今朝も関東の内陸は冷え込みます。内陸性気候を実感します。
JR水戸線,常磐線と経由して,勝田駅に到着。
ここからは,もちろん「ひたちなか海浜鉄道」に乗ります。
キハ20形。
那珂湊駅に入線していました。
朱色とクリーム色の2色塗装,国鉄気動車標準色です。
ラッピング車両など足元にも及びません。
青モケットの座席。落ち着いた車内環境を演出しています。
直線区間が多く,かぶりつき甲斐があります。
“かぶりつき”とは,鉄道用語で,車両の最前部に乗って前方の景色などを熱心に眺めることをいいます。
海浜鉄道と名乗っていますが,海岸沿いは通りません。
一部区間のみ車窓から少しだけ海が見える程度です。
終着駅の「阿字ヶ浦駅」までやってきました。
現在,鉄路はここで終わっていますが,
なんと,2025年には国営ひたち海浜公園西口付近まで北に延伸され,快速列車も運行される予定です。おめでとうございます!
各駅の駅名表示板はアート作品となっています。漢字のなかに各駅の名物や特徴を示したイラストをデザインしたものとなっています。
那珂湊駅まで戻ってきました。
次の列車まで,若干の時間があるため,付近を散策します。
那珂湊おさかな市場。
食事をとる時間はありませんので,あらためてゆっくりと訪れたいです。
「ほしいもラッピング列車」です。
ひたちなか市は,干し芋生産がさかんです。平成27年に「ほしいも学校」が開校され,令和元年には「ほしいも神社」も創建されました。
車内のつり革には妙なものがへばりついています。
ヴィジュアル的によろしくないですね。
妙なキャラクターも描かれています。
おみやげには,干しいもパイ「ほっしぃ~も」。
ネーミングはやや野暮ったいですが,テイストは洗練されています。
水戸駅に戻ってきました。北口に「水戸黄門 助さん格さんの像」が。
昭和時代に勧善懲悪の時代劇テレビドラマとして人気を博しました。
午後8時45分に印籠が出され,悪人どもが土下座。
証拠も何も示さずに,黄門様が「明白である」と仰せられ,一件落着という
いわゆる“水戸黄門的予定調和”を多くの昭和人が楽しみました。弁護士だとか加害者の人権だとかそんな無粋なことには触れません。
水戸駅からはJR水郡線に乗って北上します。
途中,上菅谷駅で支線に乗り換えて,
終着駅の常陸太田駅に到着。
「SOVA TEA 越路」。
「常陸秋そば」なるものをいただきに来ました。
粒ぞろいや品質が良く,そば特有の香りや甘味があり,“玄そばの最高峰”といわれるそうです。
これ,床材は大谷石じゃあないですか?
先日,「大谷資料館」を訪れた成果がさっそくあらわれました。
洗練されたヴィジュアルです。そば板もついています。
まずは,“水そば”でいただき,そば本来の味と香りを楽しみます。
洗練されたテイストです。
再び,水戸駅へ戻ってきました。
ここからは鹿島臨海鉄道大洗鹿島線で,鹿島灘沿いに南下してゆきます。
水戸駅14時30分発,鹿島神宮駅16時9分着。所要時間は約1時間40分。これは遅いですね。途中駅での停車時間が長いことが要因です。
夕暮れに近づいてきました。
JR鹿島線,成田線と乗り継ぎます。
車窓からは,受験地理でおなじみ掘込み港を併設した「鹿島臨海工業地域」が見えます。
霞ケ浦の一部とされる北浦の上を橋梁で渡ってゆきます。
さて,JR成田線の成田駅からいったん空港支線に入り込み,空港第2ビル駅へ。
第3セクターの成田空港高速鉄道が路線保有し,この駅には京成電鉄の京成本線と成田空港線(成田スカイアクセス線),JRの成田線(空港支線)が乗り入れていますが,京成電鉄側は1面2線ですが,JR側はなんと1面1線の単線片面ホームで,しかもホーム番号がありません。
成田エクスプレスに乗車し,ノンストップで東京駅へ向かいます。それでも所要時間は58分。世界一不便な国際空港といわれてもやむを得ないですね。
中国武漢人工ウイルス禍の影響で,車両1両に数名しか乗客がいません。
東京駅の地下5階総武線の薄暗いホームに到着。ここでもまた不便です。
非日常のあてどのない旅も,これにて終了です。
ありがとうございました。
東京駅の東海道新幹線ホームに来ました。
ここはもはや日常です。
東海道新幹線は,鉄道ではなくエレベーターの感覚ですね。
エレベーターの中で,崎陽軒のシウマイをいただきます。
日常食です。
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