2020夏休暇 2日目

朝の散策。宿泊ホテルの近くを。
総理大臣官邸前に来ました。

今頃,安倍総理はこの中で朝食をとっておられるのでしょうか。

虎ノ門金刀比羅宮。
ビルの前に鳥居,ビルの下をくぐって拝殿へ向かう構造となっています。珍しい光景です。

さて,本日午前中の訪問目的地は,「山万ユーカリが丘線」。

山万というのは不動産業者なのですが,なんと鉄道経営を行う鉄道事業者でもある企業です。この千葉県佐倉市のユーカリが丘開発の事業主体であり,新交通システム「山万ユーカリが丘線」を,1982年に部分開業,1983年に全線開業させました。

山万は住宅の開発と分譲だけではなく,その後の持続的な街づくりも手掛けるディベロッパーとして知られています。自分は大学時代は都市計画を専攻しておりましたので,以前から注目していました。

昼間でも20分間隔,朝の通勤時間帯は1時間に最大8本運行されています。

ちゃんとした自動券売機が設置されており,大人運賃200円均一です。

もちろん,自動改札機もあります。

プラットホームに上がると,「こあら3号」が入線して来ました。

“姫路モノレール”を思わせるようなプラットホームです。

案内軌条式鉄道(AGT)で,ゴムタイヤで走行します。

京成本線から北側に伸びるラケット状の線形は,地図帳を見ていて気になりますね。

ユーカリが丘駅前には超高層マンション群があります。1990年代初頭の建築で30階前後というのはなかなかすごいと思います。

さて,車内へ。
なんと,非冷房車輌です。これは意外でした!

今日,非冷房車輌に乗車する機会なんてまずありませんから,なかなか貴重な体験です。

車内にはクーラーボックスが置かれており,冷凍おしぼりとうちわが無料配布されています。


歯に衣を着せぬ辛口の批評がよいですね。
住民参加型,持続的な街づくりが感じられます。

遊園地の乗り物レベルではなく,運転台も重厚で本格的です。

地区センター駅を出ると,戸建て住宅が中心となります。

公園駅に到着。駅名が極めてシンプルです。

沿線はまだまだ田畑が多く残っており,十分開発の余地があります。持続的な街づくりが感じられます。ここも洪積台地ですね。

女子大駅に到着。駅名が極めてシンプルです。
駅前に大学のセミナーハウスはありますが,大学キャンパス自体の移転は中止になったそうです。非冷房車輌のままでは,将来の女子大誘致にも支障が出るんじゃないでしょうか。

女子大駅の先には車両基地があります。
これは「こあら2号」でしょうか。

中学校駅に到着。駅名が極めてシンプルです。

なんと,トンネルもあります。

冷房装置の追加設置ができない理由として,このトンネルがあるために屋根上に冷房装置を搭載できないということが考えられます。また,製造元の日本車輌が新交通システムの分野から撤退したことも理由のひとつだそうです。

井野駅に到着。
なぜ,ここの駅名だけがふつうの地名なのか,とても不可解です。

ぐるっと一周して,地区センター駅で下車。

再開発計画もあり,持続的な街づくりが行われています。

京成本線で勝田台駅まで戻り,東葉高速鉄道に初乗車。
債務超過の第三セクター鉄道だけに,運賃がとても高いです。たった3駅先9分の八千代緑が丘駅まで370円。

八千代緑が丘駅から路線バスを乗り継ぎ,“洪積台地のメッカ”である八千代市中央部に向かいます。

やってきました!!
洪積台地,下総台地の台地面です。
土地利用は畑,関東ローム層の火山灰土が分布しています。

台地面には新興住宅地も開発されています。地盤も安定しており住宅地としては最適です。

侵食谷に降りてきました。
土地利用は田です。
台地の崖下の湧水帯に沿って伝統的集落が立地しているのがわかります。
河合塾の夏期講習第1講で出題された設問を復習して下さい。

再び,520円の高額運賃を支払い,八千代緑が丘駅から5駅先14分の西船橋駅まで東葉高速鉄道に乗車。われわれ庶民にとっては経済的負担の大きい最低の路線です。

そして,本日後半は,西船橋駅から総武本線,外房線と乗り継いで,房総半島4分の3周の旅へ出かけることにします。


外房線の大網駅に到着。
東金線との分岐駅で,独特の形状をしています。

乗り換え時に,落花生を購入!

みそピーも。
千葉県の落花生生産量は全国の約8割を占めます。


いすみ鉄道との接続駅の大原駅の次は浪花駅。
“なにわ”ではなく,“なみはな”とよみます。
昭和生まれの世代は,昭和時代の流行歌「浪花節だよ人生は」を連想します。東アジア,東南アジアでも流行りました。そして紅白歌合戦では,細川たかしが歌詞を間違えました。

それにしても,千葉県はどこまで行っても洪積台地です。

勝浦駅に到着。
和歌山県の紀伊勝浦駅となんとなく駅の雰囲気が似ているような気がします。

“勝浦タンタンメン”なるものです。
午後3時,4時の時間帯ですが,運よく1軒だけ店が開いていました。
それにしても,禍々しい色です!

安房鴨川(あわかもがわ)駅に到着。
ここから内房線に入ります。紀伊半島とは違い房総半島は小さく,あっという間に回れてしまいます。

安房(あわ)の国まで来ても,やはり洪積台地です。

房総半島南端近くの館山駅までやってきました。
まもなく日没です。
南国の雰囲気が漂っています。

浜金谷駅で下車し,ワープします。

旅の終わりはクルーズ!
東京湾フェリーで金谷港から浦賀水道を渡り,神奈川県横須賀市の久里浜港へ。

最終の新幹線に乗り遅れないように,京急電鉄で横浜へ急ぎます。

横浜を経由する際は,やはり崎陽軒の「シウマイ弁当」の1択です。
味気ない新幹線の車内には必要不可欠な逸品です。

この弁当はシウマイとごはんの食べ方のバランスが難しいように思えます。シウマイ5つに対して,ごはんのタワラが8つ。ところが,ほかのおかずが充実しているので,ごはんだけが残ることはないのです。“5”と“8”という乱雑な数値の組み合わせに見えて,実は計算されつくした数の組み合わせなんです。

蛇足ですが,デザートのアンズもちょっとした楽しみです。

本日は,鉄道と洪積台地のコラボな1日でした。
ありがとうございました。
明日から仕事に戻ります。

ねっと ちきゅうげきじょう

Earth Theatre Online

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