おはようございます。
今回のホテルも朝食は時間予約制なので,ゆっくりと落ち着いて食べることができます。
お子様セットも含めて8種類からチョイスできます。
迷うことなく「鰹の藁焼きタタキ定食」です。
今朝は高知県の“秘境駅”2箇所をハシゴしたいと思います。
これらの駅は,いつ駅が廃止になっても不思議ではないため,行けるときに行っておきたいものです。
そして,何といっても,
今の時期の平日朝の時間帯は,秘境駅で同業者の鉄道マニア・ファンと遭遇する可能性が低いのです。“秘境駅”はやはり1人で楽しみたいのは言うまでもありません。また,同業者同士が遭遇することはお互いに極めてイヤなものなのです。
午前6時27分発,JR土讃線の土佐山田行きの普通列車に乗車します。
約25分で土佐山田駅に到着。
ここで阿波池田行き普通列車に乗り換えましたが,乗客は自分以外に誰もおらず最初から貸切列車状態に!
ということで,
軽くかぶりつきますかね。
「かぶりつき」とは,鉄道用語で,車両の先頭付近に乗って前方の景色などを熱心に眺めることをいいます。
土佐山田駅を出ると,まもなく線路は四国山地の山岳地帯へ入ってゆきます。
高知県は平野が少なくほとんどが山地・丘陵地です。香美市の中心駅である土佐山田駅の次駅が,もういきなり“秘境駅”の新改(しんがい)駅となります。
ありがたいことに停車時間は9分ありますので,駅まわりを散策できます。
そして,ありがたいことに同業者もいません。
まさに“駅しかない駅”です。
最寄りの集落に立地する施設のようです。
駅構内の配線は,通過型スイッチバックとなっており,こちらも貸切状態の列車で堪能させていただきました。
次にやってきた“秘境駅”は,新改駅から阿波池田駅方面へ3つ目,土佐北川駅です。
ここは“秘境駅”というよりは,駅の構造が特異であることで知られます。ご覧のとおり,穴内川に架けられたトラス橋内にホームが設置されています。
行き違い列車がやって来るため,ありがたいことに停車時間は8分ありますので,駅まわりを散策できます。
そして,またまたありがたいことに同業者もいません。
鉄橋には徒歩道も併設されており,対岸に渡ることもできます。
対岸を通る国道沿いに「駅前食堂」がありますが,先ほど「鰹の藁焼きタタキ定食」を食べたばかりですので,今回はスルーします。
四国山地の山中に分け入った豊永駅までやってきました。
大豊町は,「大杉」と「豊永」の2つの村の名称の頭文字をとってつなげた町名です。地名の由来や意味などがわからなくなってしまうため,地名のつけ方としては最低の“合成地名”とよばれるものです。
ここで高知駅方面に引き返したいと思います。
駅構内を通る側線の終端に車止めが設置されていました。
「第三種車止め」とよばれるもので,実際の車止めとしての機能はほとんどありませんが,レールを逆U字型に曲げただけのシンプルながら美しいこの形状の加工方法を,最初に誰が考案したのでしょうか?
いい感じの座席がありました!
いったん高知駅まで戻り,ホテルのチェックアウト時間までは急ぎの仕事を片付けることに。
仕事はひと段落,片付いたので,本日後半は高知県内をノマドのごとくウロつくことにします。
まずはお昼ごはん。
高知市内にある「まんしゅう」にて,「ジャン麺」という麺類をいただきます。
卵,ニラ,唐辛子,ホルモンが入ったあんかけスープがかかっています。
ホルモンが美味い! これはイケますね。
高知駅から特急「あしずり」に乗車し,JR土讃線を西へ向かいます。
窪川駅に到着。
予土線の“Fun Fun Trains”のひとつ「しまんトロッコ」が留置されています。初代新幹線0系をイメージした“鉄道ホビートレイン”と同じラッピング車両シリーズです。
鉄道原理主義者ですので,ラッピング車両には否定的です。
ここからは,土佐くろしお鉄道の四万十くろしおラインの路線に入ります。
土佐佐賀駅を過ぎると,太平洋岸を走ります。
特急「あしずり」は中村駅で終点。
普通列車に乗り換えて,さらに西へ向かいます。
四国最長の河川,四万十川を渡ります。
中村駅から約30分,東宿毛駅に到着。
次の終着駅の宿毛駅よりも,中心市街地に近い駅です。東萩駅と同様です。
愛称「早稲田・梓(わせだ・あずさ)駅」と表示されています。
大隈重信とともに立憲改進党や早稲田大学の前身である東京専門学校をつくった小野梓(おのあずさ)という人物がこの宿毛市出身ということで,駅に愛称がつけられたそうです。
小野梓と聞くと女性かと思いきや,おっさんらしいです。オバサンジョ大統領と同様です。
四国最西端ではなく,最南端の終着駅である宿毛駅までやってきました。最西端ぽいのですが,それは八幡浜駅です。
この宿毛駅では,2005年にマガマガしい鉄道事故が発生しました。
特急「南風17号」がおよそ時速90km/hで車止めに衝突,そのまま駅舎の外壁を突き破って地上に転落し,運転士が死亡,車掌が軽傷,乗客10人が重軽傷を負いました。運転士はインフルエンザの病み上がりで,駅到着前に何らかの異常事態が発生し正常な運転ができなくなったことが事故の原因とされています。
列車が突入した駅舎の先は,葬儀場となっています。
駅の南側には,南海トラフ地震に備えて「駅前公園津波避難タワー」があります。
当然ですが,自由にのぼることができます。
物資の備蓄倉庫も設置されています。
最上部からは宿毛市内が一望できます。
中村駅へ戻ります。
四万十くろしおラインのうち,中村駅-宿毛駅間の宿毛線は,1997年開業の比較的新しい路線で,直線区間が多く高規格です。普通列車も120km/hで運転すればもっと利便性が向上すると思います。
特急「あしずり」に乗り換えて,須崎駅を目指します。
窪川駅まで戻ってきました。
ホッパ車が留置されています。ばら積み用の貨車です。バラストを積んでいるのでしょうか?
須崎(すさき)駅に到着。
この須崎市は,2023年の共通テスト地理B追試験の「地域調査」の大問(第5問)で,調査対象として出題された場所です。
須崎第二総合庁舎。
問5でこの建物の津波避難用の階段が,写真問題で出題されました!
!
この道路は河川跡のようですね。
「ブラタモリ」を観てなくてもわかります。
さて,須崎にやってきたお目当ては,
「鍋焼きラーメン」!
鍋料理の後の“シメ”のラーメンを,イチからお出汁をとってきちんとつくった麺類という感じです。
これはイケますね。
本日も高知で宿泊します。
高知駅の近くのスーパーマーケットに,「本ヨコ」のタタキ刺身と,「チイキ」刺身というのが売っていましたので買ってきました。
「本ヨコ」は本マグロ(クロマグロ)の稚魚,「チイキ」はヒメダイのことだそうです。
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