絶海の孤島生活 最終日

おはようございます。
時刻は午前8時20分を過ぎたところです。
「在所」集落内にある「南大東地方気象台」の敷地内にいます。
これから,最終日のハイライトがはじまります!

午前8時30分となりました。

想像以上の速度で上昇したため,一瞬,スマホカメラの画角から外れてしまいました!

南大東地方気象台では,水素を充填した気球に,ラジオゾンデ(GPSゾンデ)を取り付けて自動放球するようすを観ることができます!
気象庁では全国16か所の気象官署と昭和基地において,午前8時30分と午後8時30分の1日2回放球し,上空の大気の状態を観測しています。約360m/分の速度で上昇しながら,高度30kmまでの気温,湿度を測定すると同時に,複数のGPS衛星の電波を受信して,高度,気圧,風速,風向を計測し,これらのデータを地上局へ送信しています。最終的にゴム製気球は上空で破裂して,ラジオゾンデはパラシュートによって降下します。

観測気球が肉眼で見えなくなるまで見送り,朝ごはんの前に,集落内を少し散策。
「ひかり公園」。集落内の比較的広い公園です。

電子基準点が設置されていますね。

大東糖業の社宅も建ち並んでいます。
大東亜戦争中から戦後にかけては,サトウキビと砂糖の生産はいったん減少しましたが,1950年(昭和25年)に,大東糖業株式会社が設立され,再びさかんとなりました。

やはり沖縄からの移住者が多いので,シーサーを設置している家が多く,

また,丁字路や三叉路などには魔よけの「石敢當(いしがんとう)」もみられます。

朝食券を持参して,朝食の調達に。
昨朝は,自家製「ゆし豆腐」が美味しいということで,「ケンチャンストアー」へ行きましたが,“ケンチャン”が不在で販売されておらず,大東寿司を買いましたので,今朝もう一度行ってみることに。

ゆし豆腐は,大豆の生絞りの豆乳を炊き上げてにがりなどを加えたふわふわした豆腐で,沖縄でよく食べられています。

残念ながら,今朝も“ケンチャン”が不在で,結局,自家製ゆし豆腐と“ケンチャン”なる人物が謎のまま,島を後にすることとなりました。

すぐ近くの「スーパーミナミ」で,ゆし豆腐つきの沖縄そばが販売されていましたので,朝食用に調達。

ついでに,初日は本島でタコスを食べたので,今度はタコライスも。

麺の上に,たっぷりのゆし豆腐を汁ごとかけて,スープにお湯を注いで,さらにレンチンして完成!
青ネギがほしいところですが,あっさりとしていて,朝食にピッタリです。

K氏が,沖縄で販売されている穀物飲料「ミキ」と「黒糖玄米」を買ってきたので,味見させてもらいました。米や麦に砂糖などを加えて煮たもので,噛み酒が原型のようです。

これは味見だけで十分です。

さて,本日も原付バイクに乗って,島を探索します。
ちなみに,沖縄といえども離島のため,ハブ🐍はいないそうです。

シュガートレインの廃線跡の一部は,フロンティアロードとよばれる道路として整備されています。リュウキュウマツの並木もあります。

この盛土の上を,かつて列車が走っていました。

この緩やかなカーブ!
いかにも廃線跡です。

シュガートレインの運行を再現します。

ところが,後ろからアオられました。

島の基幹産業の製糖業を担う事業所は,「在所」集落の東部にあります。

収穫の最盛期ということで,製糖工場の集積場にはトラックでサトウキビの茎の部分が次々と運び込まれ,

砂糖に加工されます。

ほのかに黒糖の香りも漂っています!

「さとうきびは島を守り 島は国土を守る」。

まさにそのとおりで,
豊かで安全な国をつくるためには,まず,産業を発展させる必要があり,この結果として経済力があれば他国から侵略を阻止できます。
現在の日本政治はまったく逆のことばかりやっています。

南大東島での最後のお昼ごはん。
お食事処・のみ処「光」にて,「ソーキそば」を注文。
茹で忘れているのではないかと思うほどの“アルデンテ”麺! 沖縄そばもいろいろです。

帰りの航空便の時間まで,まだ少し余裕があるので,さらに島を探索。

道端に観葉植物としてよくみる「サンセベリア」が生えています。これは植栽したものが,どんどん繁殖したのでしょうか。
観葉植物って,わりと値段が高いんです。
このあたりに生えているものだけでも,数百万円分になりそうなんですけど。

塩屋海岸へ。
ここにも人工海水プールがつくられていますが,典型的な「海食棚(波食棚)」が形成されています。
地理的スポットが凝縮された島です。

ポットホール(甌穴)もありますね。
岩盤の窪みに石が絡まり,波の作用で石が回転し平坦面を削って掘り下げてできた穴です。

にわかに,風が強まってきました。
雨になりそうです。
絶海の孤島だけあり,やはり強風はよく吹くようです。畑にも防風林がつくられています。

強風になれば波も相当高くなり,海岸に向かう道路も閉鎖されるようです。

つ,ついに,大粒の雨が降り始めました!!
雨を避ける場所がなく,濡れるしかありません。
天気の急変,これも絶海の孤島ならではの経験です。

小一時間で雨は上がりました。
島人に聞いてみると,航空便は悪天候で,結構,欠航になるようですが,どうやら今日は大丈夫みたいです。
(新)南大東空港は,1日2往復の便しかないので,コンパクトなつくりとなっています。

空港の売店ですばらしい商品を見つけました!!
シュガートレイン路線図つき南大東島の“アクスタ”!
同時に2つ売れました。

天気は完全に回復!

乗客が少ないため,全員そろっていれば,予定出発時刻よりも早く離陸します。

小さい島ながら,内容盛りだくさんの南大東島でした。

沖縄本島の上空に戻ってきました。
初日に訪れた「宮城島」と「伊計島」が見えます。
伊計島の南部に「N高等学校」沖縄伊計本校の校舎も確認できます。

那覇空港でおみやげを。

現地の調味料は,実用的なおみやげとして最適なので,いつも買って帰ります。

那覇空港の1階に「駅そば」店ならず,「空港そば」店がありましたので,名残惜しい沖縄をたつ前に,最後に食べておきます。

沖縄そばは4日間で,5種類6食を食べましたが,コレは初日の「なかざ家」についで2番目の高評価です!

那覇空港離陸し,日常生活へと戻ります。

ナハッ,ナハッ,ナハッ!
ありがとうございました。

ねっと ちきゅうげきじょう

Earth Theatre Online

0コメント

  • 1000 / 1000