愛言葉「絆（きづな）」??

上宮高校書道パフォーマンス部のみなさんには，何の恨みもありません。
特殊詐欺撲滅のために掲出されていることはわかりますが，パラドックスです。

特殊詐欺を行うヤツらは，愛の言葉「絆（きづな）」をエサとしてちらつかせて，「絆」を求めているヒトをダマします。したがって，特殊詐欺を撲滅する意味では，愛言葉「絆」は，いかにも怪しく，もっとも警戒しなければならないワードです。

「絆」とは，犬，馬，鷹などの家畜をつなぎ留めておく手綱のことで，転じて，断つことのできない人と人の深い結びつきを示す意味になりました。言い換えると，しがらみ，束縛，呪縛のことです。最近は，助け合い，支え合いなど，表面的にはよい意味のように使われることが多く，ホワイト社会化の象徴的なワードのひとつだと思います。

助け合い，支え合いは，裏を返せば，しがらみ，束縛，呪縛をともないます。人生において「絆」は人間が家畜化するようなとてもやっかいなものです。自由に生きてゆきたいものです。