難易度は昨年並み,平均点は60点程度になると思われます。ただし,例年とは異なり,地理の実力に比例して得点できる出題内容であったといえます。4月から計画的に講義内容を習得し,9月から問題演習を通して思考力と応用力を身に付けてきたヒトは,実力どおりの得点がとれたのではないでしょうか。基礎知識と設問文・統計・資料などから得られる情報を組み合わせ,思考力を使い応用して解答を導く良問の割合が昨年より増加しました。
冬期・直前講習や,とくに河合塾の「本番突破テスト」の類題やその解説で扱った内容も出題され,また,本サイトの最終チェックテスト17「超・直前の知識確認」を閲覧していたヒトも,プラスになったのではないでしょうか。
私大,国公立大二次試験を地理で受験するヒトは,以下を参考に,今年の共通テストの出題内容の確認をしておくと,次の試験対策としても有効です。
・解答番号2:「超・直前の知識確認」に掲載。降水量が多く,地形が急傾斜の河口には,三角州(デルタ)が形成されやすい。
・解答番号3:河合塾「本番突破テスト」で類題解説。河川流域の植生分布。
・解答番号5:「超・直前の知識確認」に掲載。プレート境界では地震活動が活発。アトラス山脈には火山がない。
・解答番号8:河合塾「本番突破テスト」で類題解説。世界の地域別の人口は,アジア,アフリカ,ヨーロッパの順。
・解答番号20:「超・直前の知識確認」に掲載。水力発電の割合はブラジルで高い。
・解答番号22:「超・直前の知識確認」に掲載。1人あたりGNIは,アルゼンチン > ブラジル。
・解答番号25:「超・直前の知識確認」に掲載。地域別の統計データは,その地域に占める割合の高い国の特徴から考える。北アメリカのデータは,アメリカ合衆国の特徴から考える。
・解答番号27:河合塾「本番突破テスト」で類題解説。沿岸流と海岸の堆積地形。
・解答番号29:「超・直前の知識確認」に掲載。地域調査の大問(第5問)は,最初の図やほかの設問内にヒントとなる内容が示されている場合がある。解答番号28の会話文中にヒントがある。
それにしても,昨日の共通テスト東大会場での刺傷事件を受けて,試験中にもかかわらずマスコミが上空にヘリコプターを飛行させる傍若無人ぶりは,反社会的勢力以外の何者でもありません。さっさと解体させるべきです。
さて,共通テストも終わり,私立大学,国公立大学二次試験対策を除き,受験地理プロデュースの需要がなくなるオフシーズンに入りますので,本サイトの主要ページはしばらくの間休止いたします。次回は2022年度の通常講座開講時(2022年4月)に再開します。
受験生のみなさんは,ここから二次試験などに向けて,もうひとがんばりして下さい。ご健闘をお祈りします。
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