“見直しをする程度”

一昨日は上本町校,昨日は大阪校にて「質問&サイン会」を実施しました。直前期にもかかわらず,多くの方のご来場ありがとうございました! 本日も午後から大阪校にて実施します。過去問やオリジナル問題の設問についての質問だけでなく,「前日の勉強は何をしたらよいですか?」という相談もありました。

直前期になりますと,生徒からの質問に「前日は“見直しをする程度”でいいですか?」とか,講師からのアドバイスに「“見直しをする程度”でいいよ。」などとの会話が安易に飛び交いますが,

いったい,“見直しをする程度”って何なんですかね。
 

ということで,共通テスト対策の地理について,“見直しをする程度”とは何なのか,以下に具体的に示しておきます。

前日は“知識系の見直し”を行って下さい。

第1問で必出,第4問,第5問でも出題される可能性の高い自然環境分野(地形環境,気候環境,植生・土壌)の知識をチェックして下さい。とくに,地形環境分野と植生・土壌分野は前日の暗記で対応できます。新期造山帯・古期造山帯・安定陸塊の分布,プレート境界の分布,小地形の代表例の地図上での場所,植生・成帯土壌と気候区との関係など。

第3問,第4問で必出の産業分野(農牧業,林業・水産業,鉱産資源,工業,第3次産業)と社会分野(人口,都市など)の基礎的統計の知識もチェックして下さい。まだ間に合います。おもな農畜産物・鉱産資源・工業製品の生産・貿易に関する世界上位国など。

第3問で出題される可能性のある世界の民族・宗教分布や民族紛争の知識もチェックして下さい。前日となってもできます。大雑把にとらえればよいところと,正確に覚えないといけないところなど,覚え方のコツを講義しました。講義プリントなどを参照し思い出して下さい。

また,思考力問題を解くには知識が必要ですので,その意味でも前日は“知識系の見直し”が重要です。「地理は思考力で勝負だ!」という受験生がいますが,知識がないまま勝手な独自の思考力をはたらかせて設問を考えても,誤答するだけです。

要するに,y=ax^2。前日1日だけでは思考力を伸ばすことはできませんが,知識を固めることはできます。知識を固めることで思考力をアシストできます。前日となった今,思考力はもはや“定数”で変えることはできませんが,知識はまだ“変数”です。

「講義の復習」ページに掲載されている「最終チェックテスト」なども活用して下さい。


そして,試験時間が足りないヒト,統計・資料問題のよみ取りに時間を要して焦ってしまい簡単な設問まで落としてしまうヒトは,設問を解く順序を変える戦略も有効な手段となるかもしれません。ただし,マークミスだけはくれぐれもご注意下さい。

年度によって出題内容が異なるため一概にはいえませんが,一般に,知識系の単純な設問が出題される割合の高い大問を順に並べると,第4問,第3問,第2問,第1問,第5問となります。したがって,第4問 → 第3問 → 第2問 → 第1問 → 第5問の順に設問を解く戦略もアリかとは思います。繰り返しますが,この場合マークミス対策だけは徹底して下さい。

それでは,前日の最後の追い込み対策,がんばってください!!

ねっと ちきゅうげきじょう

Earth Theatre Online

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