河合塾「共通テスト本番突破テスト」

本日の京都校での講義をもちまして,今年度の河合塾共通テスト系の講義はすべて終了しました。次の校舎への移動のため質問受付ができなかった受験生のみなさん,申し訳ありません。チューター経由で連絡をいただければ,対応可能なものについては対応します。

今年度の「本番突破テスト地理B」は,正直に言いまして,正解となる選択肢が非常にわかりやすく,実力以上の得点が取れるという設問内容でした。高得点が取れたヒトも完全には安心をしないほうがよいと思います。第5問は標準レベルですが,第1問から第4問は平易な難易度です。したがって,正解以外の選択肢の判定についても,解説講義でお話しした内容をきっちり復習をしておいて下さい。

ところで,第5問の問6は,おもしろい設問ながら難問でした。
解法には2点のポイントがあります。
まず,和歌山県において都市的地域は和歌山市とその周辺地域のみで中南部はほぼ田舎,過疎地域であるということです。ただし,田辺市は和歌山県南部の中心地機能をもつ都市です。
そしてもうひとつは,和歌山市は大阪市からの距離が大きく,和歌山市から大阪市へ通勤するヒトは少ないということです。
これらのヒントを設問内に示しておいてほしかったところです。

面白いことに,図にあるとおり,和歌山市は大阪市の通勤圏からは外れるのに対し,橋本市は大阪市の通勤圏です。大阪市,和歌山市,橋本市の3点を結ぶと45°の直角三角形となり,大阪市-橋本市間が“1”,大阪市-和歌山市間は√2となります。JRや南海電鉄の運賃,特急料金,および所要時間などを熟知している鉄道マニアが有利な設問といえます。

さて,いよいよ共通テスト本番まであとわずかとなりましたが,この「本番突破テスト地理B」だけでもきっちり復習しておけば必ずプラスとなります。

解説講義で配布したプリントに掲載された「講義資料」を使って関連事項の知識の幅を広げ,また,間違えた設問,偶然に正解した設問については「解説」の文章をしっかり読んで理解するとともに,「確認項目」に示されたテーマについてこれまで使用してきたプリント,テキスト,資料集などに戻って知識の再確認を行って下さい。


そして,しあさって本番の試験に臨むにあたって最も大切なこと。
それは共通テストの地理は試験本番での心理面,“マインド”の状態です!!

「本番突破テスト地理B」の解説講義でお話ししたとおり,たとえば,70点の得点力をもつ受験生は,試験中の心理状況によって55点から90点まで実際に取れる点数が変動します。

とくに共通テストは,試験中に統計・資料や地形図などを“冷静”によみ取り,“客観的な判断”で解答を選択することが求められます。悪い意味での緊張状態のまま試験に臨めば,自分がもつ実際の実力を出すことができません。

試験当日は,「本番突破テスト地理B」の解説講義でお話しした方法を必ず実践して下さい!
そうすれば,自分の実力が必ず得点に反映されます。
ご健闘を祈っています。

ねっと ちきゅうげきじょう

Earth Theatre Online

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