昨年の「“ちきゅうげきじょう”アーカイブ」シリーズがそこそこ好評でしたので,今年は,新シリーズ!「業界の“良識人”からみた予備校論」をスタートします。
あらためて振返ってみるまでもないですが,
わたくしも,まあ長い間,この業界におります。
予備校というのは,世間一般には学習塾と同じようにみられていますが,まったく別の業界です。予備校講師,職員,また実際に予備校に通った受講生のみが知るニッチな業界ですので,学習塾と同じとみられているのは当然といえば当然の帰結ですが。
さて,長い間,予備校業界にいる人間として,
また,わたくしは,稀有にもこの業界ではきわめて常識ある“良識人”ということもあり,失われつつある昭和文化のひとつである本来の「予備校」を,“主観的”に記録しておきたいと思います。
第1回は,「予備校講師①」です。
今回は,予備校講師の人物像に迫ります。
「教育」という同じ分野に関わっているものの,予備校講師というのは,高校の公務員教諭や塾講師とは対極にある人格をもつヒトが多く,ストレートに言ってしまえば「奇人変人」ばかりです。
数学,理科の理系講師は,
ヒトとコミュニケーションが取れない,場の空気が読めないなどというヒトが多いのですが,これは理系講師の十分条件で,いちいち社会なんかに適合していたら,数学や理科を究められません。
一方で,質(たち)が悪いのが,英語,国語,地歴公民科の文系講師。
程度の違いはあっても,「みんなと同じことはしたくない」,「目立ちたい」,「ちやほやしてほしい」,「楽してお金を儲けたい」などいうタイプのヒトが多く集まっています。勘のよい受講生は,すでに気づいていることと思います。
今は,コンプライアンス重視のホワイト社会になってしまいましたので,
さすがに,金色のスーツに18金の腕時計とネックレスをして,教室で日本刀を振り回す講師なんていうのはいなくなりましたが,個性ある人格を表面的に出せなくなっただけで,根本としては「奇人変人」であることには変わりありません。
ただ,今の予備校講師と昭和時代の予備校講師には大きな違いがあります。
昭和時代の予備校講師は,
売れれば,棚から牡丹餅,濡れ手で粟,一攫千金で年収1億円超え,
売れなければ,末路哀れでみじめに野垂れ死に覚悟のうえで
この業界に飛び込んだヒトが少なくなく,
そのため,受験生に与えるインパクトは強烈で,そのエネルギーは受験生のモチベーションアップに効果的であったことはまぎれもない事実です。
わたくしは講義内で,
「予備校講師の言うことは,本気で信じたらアカン,半分くらいに聴いといて下さい。」,「そんなまじめに講義を聴いてたら,大学なんて受かりませんよ。」などと,いつも言っておりましたが,こういうわけなのです。
こんな奇人変人を100%に信用してたら,良識ある大学に合格できずに,エラい目に遭いますので,予備校講師というはじょ~ずに利用して下さい。
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