“ちきゅうげきじょう”アーカイブ〈第9回(最終回)〉

第9回(最終回)は,「“ゔぃじゅある地理”のターニングポイント」です。

地理は文字情報,音声情報だけで学習しても知識の定着度は低く,“視覚的情報”で理解する科目であることから,講義は“ゔぃじゅある”重視でつくってきました。

《黒板時代》
「研伸館予備校」,「代々木ゼミナール」などへ出講していた初期の頃は,設備面から「黒板」をつかった表現に限られていたため,さまざまな色のチョークで色分けしながら図を描いたり,紙モノの写真やプロッター(大判プリンター)で拡大した図を黒板に貼ったり,また,さまざまな色のマグネットを黒板上で移動させたり,といったアナログ技術を駆使したものでした。

《プロジェクター,黒板併用時代》
1回目のターニングポイントは,プロジェクターやテレビモニターの導入です。
九州の「全教研(Z-UP)」へ出講する条件として,教室に大型テレビモニターを設置してもらったことがきっかけとなり,プロジェクターと黒板を併用した形式となりました。

《ライブ配信時代へ》
そして,2回目のターニングポイントは,「N予備校(現在のZEN Study)」へ出講しライブ授業の配信を行うようになり,この方式が地理学習の形態としてベストだと確信しました!!

遠くから眺める黒板やプロジェクターとちがって,電子黒板でつくった図や写真などをスマホやタブレット,PCなどの端末をつかって手元でハッキリクッキリ見ることができるため,インパクトのある“視覚的情報”が得られ,完璧に理解できます。アナログな表現のほうが効果的な内容については「黒板」をつかった映像を流すこともできます。

単なる動画授業のデメリットは,その場で質問できないことのほか,「緊張感に欠ける」ことで,自ら積極的に学習に取り組むヒト以外は,ボヤっとしていたりウトウトしたりして,結局は内容が身につかないことです。

このライブ配信の方式は,同時(リアルタイム)接続のため視聴者とのコメントのやりとりができ,双方向でコミュニケーションがとれます。また,視聴者は匿名性が確保できるため,気軽に発言(コメント)できるのが大きなメリットです。エンタメ性が高く,ゔぃじゅある重視の地理という科目の特性と親和性があり,ベストな学習コンテンツです。

ライブ配信がメインストリームとなれば,地理の学習効率は格段に上がるのですが,いまだにとっくのむかしに“オワコン”となった「対面授業」のニーズが高く,とてもはがゆく感じています。

ねっと ちきゅうげきじょう

Earth Theatre Online

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