運まかせ,ギャンブルとしか言えません。
先週から,共通テストの出願にあたって高卒生の受講生より,「地理総合,地理探究」と「地理B」の科目選択の有利・不利についての質問が相次いでおります。結論は上記のとおりです。
科目の内容については,概ね「地理A」(2単位)が「地理総合」(2単位)に,「地理B」(4単位)が「地理探究」(3単位)に引き継がれています。
あくまでも可能性としてですが,
高卒生が「地理総合,地理探究」を選択して有利になる面は,以下のことが考えられます。
「地理総合」は基礎的な内容であるため,「地理総合」部分は易しい設問が出題され「地理総合,地理探究」全体の難易度が下がる可能性があります。
また,「地理総合,地理探究」は,ほとんど高3生が選択し,高3生はまともに地理の受験対策をしていないヒトが多いため,平均点は低くなる可能性が高く,コトナカレ主義の塊である大学入試センターは,「地理総合,地理探究」と「地理B」の平均点をそろえようとして,意図的に「地理B」の難易度を上げてくる可能性はあります。
逆に,高卒生が「地理総合,地理探究」を選択して不利になる面は,以下のことが考えられます。
新課程では思考力が重視されるため,とくに「地理探究」部分については,思考力を試すタイプの複雑な統計・資料のよみ取りなどの設問が多く出題され,思考力タイプの設問が苦手なヒトは得点が取りにくくなる可能性があります。
また,これまで「地理B」では出題されなかった図法や時差など「地図と地理情報」分野が出題される可能性が高くなり,加えて,「自然環境と防災」分野の出題割合が増加すると考えられます。「地理総合,地理探究」を選択する場合は,「地理総合」の教科書を入手して,これらの分野を補っておく必要があります。
個々人でそれぞれ学力の特性や考え方が異なると思いますので,これらにあわせて選択するのがよいと思います。
したがいまして,
高卒生の「地理」科目選択の有利・不利は,運まかせ,ギャンブルとしか言えませんが,
正しい学習方法で4月から着実に学習を進めているヒトや地理マニアは,いずれの科目を選択しても,大きく崩れることはないでしょう。
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