2023年私立大学解答速報会議がようやく

終わりました。

地理の入試問題の出題について,少しコメントをしておきます。

「関西大学」は,例年どおり,入試問題の品質としては最低ランクの設問が多く出題されました。
辛口批評をしたいところですが,控えめに言いますと,
出題者の文章表現能力が低く,設問文や選択肢の文の説明が足りないために,複数の解釈が可能となり,正答が複数考えられる,または解なしといった設問が散見されます。また,出題者の“主観”に基づいた作問設定が行われ,論理的に正答を導けない設問も多く出題されています。そのため,高校地理での学習成果が得点に反映されない入試問題といえます。

オブラートにつつんだ表現で言いますと,自らの大学の地理教授のレベルの低さを,毎年,毎年,入試を使って広報宣伝しているようなものです。


「関西学院大学」は,思考力よりも知識が重視される出題が多かったように思います。例年ながら統計問題の対策は必須です。


また,「立命館大学」は,高校の教科書内容をふまえた出題で,高校地理で学習する標準的な知識と図表や地形図のよみ取りなど地理的技能を習得した受験生が,きっちり得点できるように丁寧に作成された良問が多かったですね。地理教授のレベルは高いと推測できます。

それにしても,
おじんとおっさんばかりの部屋での長時間の話し合いは,すこぶるイヤなものです。

ねっと ちきゅうげきじょう

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