スケールの認識

誤った情報に惑わされるのは，スケールを認識していないヒトが多いからです。
一般的なマスクの網目の大きさは，中国武漢人工ウイルスの約50倍。ウイルスの大きさは100ナノメートル程度です。
地理関連のことであれば，
深刻といわれる中国の大気汚染。
いつも講義で言っていますが，「中国の大気汚染は，たとえるならば，東京ドームのなかで蚊取り線香１本燃やしているくらいのもので，蚊は死にましぇん。」。地球の大気圏は想像以上に巨大です。
そして，レジ袋。
「“少しでも”できることからコツコツと環境によいことを…」と言うヒトがいます。
二酸化炭素排出の面からいえば，
エコバッグを持参して，片道たった１km離れたスーパーマーケットに自動車に乗って買い物に行くだけで，レジ袋を約10枚焼却した分の二酸化炭素が排出されます。10km先の店であれば約100枚分です。課題の解法は，エコバッグがポイントなのではなく，移動手段がポイントです。
“少しでも”は，あまりにも“少し”過ぎで，スケールの認識が必要です。