top of page

業界の“良識人”からみた予備校論〈第10回〉

10月30日
読了時間: 3分

第10回は,「予備校講師どうしの人間関係①」です。


今回は,「奇人変人のダイバーシティで生き残るポイント」に迫ります。


予備校業界は一般の企業などとは異なる特殊な業界であるため,予備校講師どうしの人間関係もまた特殊です。このシリーズで繰り返していますが,わたくしのような“良識人”からみれば,予備校講師はそもそも個々人が「奇人変人」ばかりですので,それらの人間関係が奇異なことはいうまでもありません。


かつては,代々木ゼミナールの講師は代々木ゼミナール,駿台予備学校の講師は駿台予備学校,河合塾の講師は河合塾のみに出講するというのが一般的であったため,それぞれで独自の人間関係や予備校文化をつくっていました。また,3大予備校以外にも,かつての大阪予備校,和歌山英数学館などの「地元資本系予備校」,かつてのECC予備校,かつてのエール予備校など「新興系予備校」,TOPΣ京進,能開センターなど「学習塾」などが,それぞれ異なる独自の講師コミュニティを形成していました。


ところが,少子化時代を迎え,とくに主要教科の英語,数学,国語以外の科目を担当する講師は,ひとつの予備校のみでは講義の数を確保できなくなり,複数の予備校を掛け持ちする講師の割合が徐々に増えてゆきました。そのため,異なる予備校文化をもつ講師が同じ職場に混在する状況になりました。「奇人変人」たちのマルチカルチュラル化ですので,“多文化不共生”も多発します。


したがって,一般企業のサラリーマン以上に,人間関係に恵まれるか恵まれないかで,公私ともに自分の置かれる環境が大きく左右されます。

よい出会いがあれば,思わぬおもしろい仕事が舞い込んできたり,これまで想像もしなかった新たな経験ができたりすることが,予備校業界にはよくあります。

逆に,つきあうヒトの選別を誤ると,面倒な仕事が舞い込んできたり,義理でつきあわなければならないことができたりと厄介なことに巻き込まれます。実際,そういった講師をよくみかけます。


わたくしの場合,予備校業界が「奇人変人」のダイバーシティであることを意識しながら仕事をしているうちに,ヒトを見た目で判断する能力を養うことができたため,ありがたくも人間関係に恵まれました。ここでいう“見た目”とは,イケメンとかイエメン,美人とか不美人とかではなく,外見ににじみ出るそのヒトの内面や本質などのことです。

直観で怪しいと感じるヒトには近づかないことが大切です。


世間一般には,「ヒトを見た目で判断してはいけない」などと偽善者はいいますが,予備校業界で生き残るためには,ヒトを見た目で判断する能力は必要不可欠なものです。

コメント


​Copyright Ⓒ 2026 ねっと ちきゅうげきじょう

bottom of page